このレビューはネタバレを含みます
映画館に行きそびれた映画をホームシアターで鑑賞。
ほのぼの系で満足。
本屋に来る常連さんとの会話がいい。
男の子に本を返してくれるなら無料だと言って、貸すところがいい。
はじめ、ミッキーマウスのマンガから始まり、マンガ卒業でいろんな本を選んで貸す。
読んだ本の感想や、本について話すひとときもいい。
本が読みたくなる。
古本屋に行ってじっくり宝探ししたくなる。
公園のベンチでゆっくり本を読むひととき、いいなぁと思う。
個人的には最後におじいさんが、男の子にあげた本が、確かに、生きていく上で大切なことなのはわかっているけれど、話の流れとして、いきなり出た感じがしてちょっと興醒めした。
いくらユニセフの映画とはいえ、もう少し捻って欲しかった。
ーーーーーー
最近本当にゆっくり本を読めてない。
貪るように時間を忘れて本を読んだ子供の頃、あれほどの本に最近出会えてない。
子供心にときめいた本は、
『誰も知らない小さな国』だった。
コロポックルたちとの秘密のひとときにわくわくした。そしてお話の最後まで読むと、とっても幸せな気持ちになる、それから○年後のことが書かれてあるのがとっても嬉しくて、何度も読み返して嬉しくなったものだ。
続きの話がたくさんあることを知り大人になってから読むのもいいものだった。
今でも大切にしているのは、小さな家シリーズ。『大きな森の小さな家』から始まるローラインガルスワイルダー一家のお話が大好きだった。これは、NHKでドラマが放送されていた影響が大きい。テレビ番組は母親が厳選した番組しか見せてもらえず、これは、家族みんなで毎週楽しみにしていたドラマシリーズだった。箱入りの本に、表紙は手触りよくカラーの絵が美しくてワクワクしたものだ。
『はてしない物語』の本にも驚きだった。
箱から出すと布張りの装丁でお話の中に出てきた本とそっくりのマークが表紙についている。そして、文字の色分けで現実とお話の中の世界とに分かれていることに、ワクワクが止まらなかった。
この映画の中で、おじいさんがいろんな本を女の子に貸すのだが、『白鯨』まで読ませるのだから驚きだった。
最近本を読むのが遠のきがちなのは、老眼鏡が必要になったせいでもある。
目が疲れるのだ。
というわけでタブレットでKindleダウンロードして読むのが便利と気づいたら、これが楽。文字の大きさを自由に買えられるし、ダウンロードしておけば何冊でも持ち歩ける。
でも贅沢なことだが、やっぱり紙の本がいいものだよね。あの表紙を開ける瞬間やしおりを挟むとか、ページを捲るわくわくは、タブレットでは味わえないものだ。
どちらにしても、本を読む習慣を復活させたいなと思うこの頃である。