andard

PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイのandardのレビュー・感想・評価

3.7
日本統治下の朝鮮において抗日運動をする組織の人々の話。

しばらくの間、どういう話なのかわからず、最後の方になってようやく動き出す。
動き出してからは楽しく見れた。

最初の暗号のくだりは面白そうなのにちょっと惜しい。
そもそも組織内ではあれだけ丁寧に隠して伝言してるのに最終的にあんなにわかりやすい方法を使ったら、そりゃだめだろう、と思った。

一番最後にキメのシーンが絶妙にダサかった。


この映画のポイントの一つは日本人役を全て韓国の俳優陣が演じているところだと思われる。かなり長いセリフもあり、吹き替えでもなさそう?なので俳優陣の苦労が忍ばれる。
とてもレベルの高いことをしているのがわかる。
しかし、やはり日本語ネイティブが聞くと違和感はある。
セリフの中には本当に日本人の監修が入ってるのか不思議に思うようなものもある。
恐らく内容からしても、日本人に向けて作られていていないと思うので、そういう映画を見た側の責任かもしれない。
ただ韓国の観客は日本語の部分は字幕で見ていると思われ、それならいっそのこと、この人物は日本人ということだけを示して、言語は全部韓国語でも良かったのではないかとも思う。
どれだけこだわってみても、俳優を短期間で外国語をネイティブ並みにすることは出来ないので、かけた労力ほど効果を生まないように思う。
余計なお世話だけど。
ここは、臆面もなくナポレオンに英語を喋らせるアメリカ映画を見習ってもよいと思う。
andard

andard