刑事ジョン・ルーサー(イドリス・エルバ)は過去の違法捜査によって収監されるが、それを仕組んだロービー(アンディ・サーキス)が人々の秘密を握って凶悪犯罪を繰り返していることを知る。ジョンは犯人逮捕のために脱獄するが、刑事オデット(シンシア・エリヴォ)に追われることになる。
犯罪者のサイコっぷりはドラマシリーズをしっかり踏襲してたし、最近、出演作を選ばない印象のイドリス・エルバだけど、やっぱ迫力あった。これが一番のハマり役じゃないかな。
ただ、このシリーズはジョンがどんどん道を踏み外して、善悪の境が見えなくなっていくのが醍醐味のところが、けっこう善人のまま終わっちゃった印象があった。
それに、事件解決に向けた終盤はせっかくノルウェーまで行ったんだから、もうちょっと盛り上げて欲しかった。
以下、ネタバレあり。
アンディ・サーキスは悪くなかったけど、誰もが持つ秘密を武器に人を操るという犯人としては、同じBBCの「SHERLOCK」に出てきたマグヌセンの方が数段上手な印象だ。
そして、一時期、噂のあった次期ジェームズ・ボンドを思わせる終わり方はなかなか粋。
あとはやっぱり、ルース・ウィルソン演じるアリスが出てこないと物足りないなー。