ゆきゆき

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビーのゆきゆきのレビュー・感想・評価

4.0
相変わらずアクションがいいですね。食らったら一発KOしそうな伊澤彩織の重そうなパンチが毎度凄い。髙石あかりの姉御肌を吹かせつつ、賭け事で全部擦っちゃうポンコツさも可愛らしい。

新キャラの殺し屋兄弟は丞威、濱田龍臣共にちゃんと動ける俳優なので、見ていて安定感あり。行き当たりばったりで、やることなすこと上手くいかない非正規殺し屋の悲哀がコミカルかつ悲惨に描かれます。他にも清掃屋の田坂など、殺し屋協会に関わるキャラクターが掘り下げられているのは前作を見た人間にとってはニヤリとする部分でしょう。

ただその分、主役2人の意味のないぐだぐだ会話劇が減ってしまったように思えるのは残念。前作では会話の中のサブカルネタ多すぎる印象だったが、今回は『花束みたいな恋をした』ネタ1本に絞ってるのでスッキリした分、物足りなさも感じてしまう。この辺りは好みのバランスですね・・・。

パンフレット特典のドラマCDは必聴ですね。ナチュラルに倫理観が破綻している会話(殺してないから拷問はセーフとか)を聴くと、やっぱりこの2人は頭のネジが吹っ飛んだ根っからの殺し屋なんだな、と再認識できます。
ゆきゆき

ゆきゆき