悪魔の毒々クチビル

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビーの悪魔の毒々クチビルのレビュー・感想・評価

3.7
「あんたら食ってばっかだな」

殺し屋コンビが謹慎中に他の殺し屋に狙われるお話。


さて「ベイビーわるきゅーれ」の新作ですよ。
正直言うと前作はアクションは格好良いと思えた一方で、主演二人のキャラが好きになれなくてイマイチ嵌まれなかったのですが今回はよりアクションに力を入れているとのことなので、観に行って来ました。


成る程。
確かにアクションは前作以上に素晴らしい。
そしてちさと&まひろの鬱陶しいくらいの駄目人間ぷりも増し増しで、「好き」と「嫌い」な要素がそれぞれより強調された何とも評価に困る内容でした。

てな訳で俺が今作で評価しているのはほぼアクションのみ。
銀行強盗とのコミカルかつキレのあるバトルも良かったけど、ラストのまひろvsゆうりは長尺かつ細かい動きも非常に見応えがあって最高でした。
ああいう瞬間的なフェイントの掛け合いとか、
格好良いよね。
ラストバトルへのお膳立てもちょっと上がりましたね。
あと改めて伊澤姐さんの身体能力の高さにびっくり。
バトルシーンもそうだけど、トレーニングしている場面でも滅茶苦茶機敏に動いていてただただ凄いなぁと。
ちさとも今回はよりアクション頑張っていたと思います。
定食屋で銃突き付ける場面も様になっていました。

キャストで言えば個人的に一番続投して欲しかったラバーガールの飛永氏が出ていて嬉しかったです。
相変わらず丁度良いまともなツッコミキャラでした。
あと「国岡組」(?)のあの二人も一般人役でカメオ出演していましたね。

今回の敵となる兄弟殺し屋にも割と焦点が当てられていて、そんなにお気に入りって程でも無かったけどこの二人の青春的なスポ根ノリなんかは結構ウケが良さそうだなと思いました。

はい、そんな感じで闘っている時は格好良かったけどやっぱちさともまひろもキャラとして全然好きになれないのは今回も同じで。
何かこの二人って、普通にゴリゴリの駄目人間~クズの間を行き来しているような人なんだけど、そこら辺を役者のあざとさ満開の可愛らしさでひたすら誤魔化しているだけなのが凄く苦手でして。
いやね、確かに可愛いですよ、見た目は。
でもバイト中に殴り合いの喧嘩し出したり、稼いだお金を即ギャンブルでスッてもうやらないと約束してもちょいちょいやったりってさ、どう考えてもやべー奴じゃないですか。ルックスなんか関係なく。
しかも今回食べ方も汚ねぇの。マジきったねぇ。
だから前作以上に二人のグダグダ過ごしているシーンが増えていて、ファン的には嬉しいのかもしれないけど俺はしんどかったです。

アクションも一ヶ所気になったのが、オープニングの兄弟のバトルシーン。
あそこ二人とも銃持っていたし、乗り込んだ先のヤクザだかチンピラだかも銃は所持していたのに何故かガッツリ接近戦していてちょっと意味分からなかったです。普通に銃撃戦になると思っていたので。

総合的にはアクションの量も確かに増えたし前作よりも断然印象的なバトルでしたが、結局苦手な部分の方が割合は多かったので…
「前作のスコアどのくらいにしたっけ?」と思って確認したら3.6だったので取り敢えずこの点数で。
しんどい日常シーンでテンションダダ下がりして、アクションでまた上がって…と言う要らん緩急満載の作品でした。