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極限境界線 救出までの18日間のchiのレビュー・感想・評価

3.8
アフガニスタンに観光地などない。

2時間が一瞬でした。特に後半は緊迫感がすごかったし、以前『ある人質 生還までの398日』を見た時にも思ったが人質ものは本気で怖い。
ファン・ジョンミン×ヒョンビンで豪華だし演技も安定だし、題材も映画として面白い。ただ、少し物足りなさは感じた。この手の韓国映画だと、昨年見た『モガディシュ』がとんでもなくすごくて昨年のマイベストで2位に入れたほどの映画だったので、どうしても比較してしまう。モガディシュがヒューマンドラマとしても優れていたのに対し、こちらはそれが薄かったかな。2人が次第に信頼していっているのはわかったが、そこに特に感動はなく。
また、今作は最初に「実際の事件に着想を得たフィクションである」と出るが、それによって実話ではないからなぁと少し冷めた目でみてしまったのもある。でも鑑賞後に調べてみると、大枠は映画の通りのようじゃないですか!ヒョンビンの役がフィクションなのかな?タリバンと対面交渉したのとか本当みたいですよ。
それと正直、交渉内容が理解しきれなかった。結局金?

少し物足りなさはあるものの全体としてはある程度満足できる作品ではある。一番印象に残っているのは、観光に来たんですという韓国人に対し、アフガニスタンに観光地などないと言ったシーン。危険な地域には行っちゃだめ、絶対!
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