コーディー

極限境界線 救出までの18日間のコーディーのレビュー・感想・評価

4.0
堅実な交渉戦略を重んじる外交官と、そんなものはテロ組織に通用しないことを思い知る国家情報院職員。
互いの最善がぶつかり合いながらも、タリバンに拉致された人質23人の命を救うため最前線での決断を迫られる彼らの戦いに緊張が途切れなかった…
実際の出来事にしっかりエンタメ要素を盛り込んでの現実とフィクションのバランスも絶妙だったし、ヒョンビンも輝かせるw最高!

韓国政府やアフガニスタン政府、さらには米国との同盟関係に事態が膠着していく中での一進一退の駆け引きも割と複雑で見応えがあったし、理性的なファン◦ジョンミンと感情的なヒョンビンという手段は違えど使命を共にする二人の関係性も静かに熱い!
そしてチェイスアクションから心理戦まで、オール◦ヨルダンロケで描かれる画的な熱量もさすがのクオリティでした。

まあ状況も把握せずアフガニスタン入りした23人に対して〝何考えてんの?〟って気持ちは正直あるし韓国国内でも非難の声が多かったみたいやけど、映画ではその辺りは出来るだけフラットに描かれていたし、それでも無視できず優先すべき事に命を張る者たちの覚悟に心打たれた。
特に終盤のジョンミンの緊迫の交渉は凄かったな〜

そんな感じでドッと疲れる緊張感ある展開がひたすら続く映画やったけど、唯一のコメディリリーフとしてカン・ギヨンがめちゃ良い味出してたし、またまたカメレオン俳優ぶりを発揮していてニヤニヤしちゃったw