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極限境界線 救出までの18日間のtaiaのレビュー・感想・評価

3.5
2007年アフガニスタンで実際に起きた23人拉致事件を元にした作品。
手に汗握る緊張感がノンストップの109分。迫り来る期限に人質の救出は間に合うのか。
主演二人の張り詰めた演技と、先の読めない交渉劇に画面から目が離せませんでした。

ファン・ジョンミンとヒョンビン演じ外交員と現地工作員は当時の関係者をモデルにしたわけでなく、本映画のために考えたキャラクターだそう。
立場の違いから意見を衝突させつつも揉めてる場合じゃ無いとわかったらしっかり協力し合う、バランスが見てて気持ち良かった。

交渉の余地がほぼ二人に掛かってるので気の抜けない展開が続く中、緩急の緩を担うような通訳のカシムがめちゃ良いキャラしてました。
工作員パクにリクルートされ、どんどん事件に巻き込まれるも最後まで通訳に徹した彼に賞賛の嵐を送りたい。よく…いやみんな命懸けだったのですが…がんばったよ…

大使館?の面々も個性あり、名前は出なかったけどやり手ってぽい雰囲気を出してた一番若手の職員が気になった🤔
気を抜いていたわけでは無いが、到着当初の落ち着いた様子から、刻々と期限が近付くにつれ焦燥していく交渉人たちの姿がリアルで見てるだけのこちらも息苦しくなりました。

調べたら出る内容なので書くと、23の人質がなぜ当時その場にいたか…というとなかなか共感を得づらい理由だったりするのですが、そこはあまりフォーカスされず登場人物全員が「人質を救出するのが交渉人である」と仕事に徹していたのも良かった
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