すし酢高跳び

極限境界線 救出までの18日間のすし酢高跳びのレビュー・感想・評価

2.9
邦題なんなん。原題の『交渉』で良い。
劇中で、何日目って出るからネタバレしやがってるし。チッ。

とはいえ緊張感はアリアリで、情報戦が命の交渉を続けるので、二転三転してくる展開は目が離せません。

冒頭、9.11のワールドトレードセンターの映像から始まる。あぁ、テロってやっぱ酷いわ。

そんな世界情勢が映し出される中、韓国のエホバ布教活動御一行さまが、アフガニスタンでタリバンに人質となってしまう。いや、イスラム教一色の国でさ、他の宗教を広める行為自体が危険だと思わない?(既にプンスカ)

先に言っておくけど、実話に着想得たフィクションってなってても、やはり腹立たしいのよね。当時はかなりバッシングも大きかった事件みたい。

早速、外交官のお役人チョン・ジェホ(大好きファン・ジョンミン)がどんな状況か確認して、部下達へ指示を出す。
タリバンからの要求は、24時間以内に捕まっている仲間の解放だ。すぐさまアフガンへ行くものの、道端で自爆テロに巻き込まれたりと、自分達の命すら危うい情勢を目の当たりにする。

しかも、最初はタリバンの言う通り仲間を解放すると会見するはずのアフガニスタン政府は、まさかの逆の事を発言する。

「あなた達は人質が解放されれば、韓国へ帰るかもしれかいが、私たちはずっとタリバンと付き合わなければならないのです」
一度でもテロに屈すれば、ずっと付け入れられてしまうのです。

時を同じくして、国家情報院の工作員デシク(ヒョンビン)が現れる。彼は手段を選ばない一匹狼タイプ。

水と油の2人がどうなっていくのか?

ヒョンビン、そんな役多くね?

私的には、ヒョンビンがお役人かなぁって印象があったけど、交渉のシーンを観ていたら、やはりファンジョンミンで良かったかもってなった。

それに、どんな場面でも詐欺やら人を騙す輩は居るもんで、騙されそうになるんだけど、そこで見るバイクアクションが良かった!
ヒョンビン♡ってなりました笑

また、現地の言葉を話す通訳韓国人カシム(カン・ギヨン)は、情けないお調子者として、その魅力を発揮していて、いつもの彼とは違うコミカルな演技が光っていました!

ただ、演技力には問題ないものの、脚本、展開があと一歩も二歩も足らない印象があり、残念な韓国作品となった気がします。

目は離せないんだけど、どうも感情が置いてきぼりになるんです。主演の2人が反発するけど、いつの間にか熱く友情が芽生えて行く。わかるけどエピソード弱いとか、わかりやすく邪魔する悪者が内部にいて欲しいんだけど、そこもイマイチなどなど。

イスラエル、パレスチナが注目されている今、中東問題を描いている話題作でしたが、ヌルっとした作品でした。
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