このレビューはネタバレを含みます
2007年にタリバンにより韓国人23人が拉致された事件を元にしている。
事件自体は、2人が不幸にして殺されたものの、残る21人が無事に救出されたことは素直に良かった。日本でも人数は違うが拉致事件があったことを思い出した。結果的にテロリストの資金源となることから、やはり拉致のリスクがある行動は慎むべきではあると思う。
映画的な脚色はあるのだろう。しかし、タリバンとの交渉経過は事実に則していると思われるので、韓国内部での交渉も含めて緊張感があり、想像以上に見応えがあった。
また、Netflixの連ドラでよく知っている2人が主役で出演していたことも高評価に。
「ナルコの神」のファン・ジョンミンと、「愛の不時着」のヒョンビン。彼らの体を張った迫真の演技と、韓国エンタメの丁寧な作りには毎回感心する。さらに言えば、本作が女性監督の作品と知って、その力量にも驚いた次第。