Jeffrey

戦いのあとの風景のJeffreyのレビュー・感想・評価

戦いのあとの風景(1970年製作の映画)
4.5
「戦いのあとの風景」‬
今日の収穫は既に紀伊國屋から発売され廃盤のポーランド映画「戦いのあとの風景」のBD購入!本作は強制収容所の有刺鉄線から脱出した青年と難民女性が森の奥地で自由を満喫し愛し合う当時のドイツでの若者の青春をストレートに描いたラブストーリー!僕が愛してやまないアンジェイワイダの傑作だ。

‪冒頭、爆撃音と一面雪景色の収容所。クラシックが流れ多くの捕虜が有刺鉄線を乗り越える。本を捨て服を脱ぎ荷台に乗る…秋色の中、男女が済勝…本作はワイダがグルンヴァルトの戦いを映画化した傑作。ナチから解放され次は米軍に虜囚同然にされた彼の怒り悲しみが伝わる恋愛映画‬でやはりアメリカってよくも悪くも評価しにくい国だなぁって思う少なからず本作でアメリカを批判しているなとは感じる。インテリを演じる主人公の言葉が非常に胸にくる作品だ!それから音楽が非常に印象的で特にラストで平然を装うっていた主人公が人間的になり感情むき出しにするシーンと列車に乗るシーンで流れる音楽は1940年代の第二次世界大戦そのものを音で表しているかのようで非常に恐怖感を覚えた。本当にこの映画は傑作だと思う。
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