第ニの「灰とダイヤモンド」と呼ばれるワイダ監督中期の傑作。
囚人の解放を捉えた冒頭から圧巻の映像美、、
やがて現れるのはギャルの群れ。
ナチス強制収容所はポーランド人解放後、間も無く観光地と化した。
お前らに分かるのか??とばかりにタデウシュは地獄のエピソードを語り始めるも聞かされた若娘はそそくさと話の途中で立ち去った。
この温度差、、
映画を観ている我々も然り、観光客と変わりはない。
「いつもの事だから騒ぎ立てる事じゃない。入り口で女の子が撃たれただけだ。僕たちは6年間ドイツ人に撃たれ続けた。今はアメリカ人から。只それだけの事。」
タデウシュの言葉一つ一つが突き刺さる。戦いが終わっても地獄を味わってきた彼らの時間は止まったままだった。