吉田ジャスティスカツヲ

岸辺露伴 ルーヴルへ行くの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
4.3
Filmarksにおけるドラマ版の項に私は、原作の【雰囲気を表現することに特化】した良作である。と書きました🤫
そんなドラマ班から製作陣の継投もあってか、原作のテンションの高い劇画的な物語が、映画化に当たって非常に風変わりな怪奇譚に仕上がったように感じます。

こういった幻想的な映画をちゃんと作り切るのはとても難しかろうことですが…
キャスト、スタッフ【そしてマジでルーブル美術館という舞台設定】でどこかこの世の話ではない雰囲気が漂い、合格点だと思います👍


俳優陣で言えばもちろん岸辺露伴🖋️高橋一生がドシンと物語のど真ん中に居てくださって…
そこへ映画メインゲストの木村文乃がファムファタル的な魅力を見せてくれます。
10歳代で下宿先に彼女が同居していたら、そりゃ性癖も歪みます。

何より驚いたことは【きっと同行してくるだろうが今回のパートでは使い方に困り、単なるコメディーリリーフに終わるかと思われた泉くん:飯豊まりえ】が決してそうではなかったことに高ポイント👏
原作とは違って変則バディムービーになっていましたよね。


さて、全巻文庫本で買った私の人生でも周囲にいろいろ試したのですが…
岸辺露伴は動かない、もとい『ジョジョの奇妙な冒険』って入り口の敷居が高い。と言いますか…間口が狭く、沼にハマりやすいコンテンツだと考えておりまして。
何回かこの場で話題に出しております我が妹は、文庫本を手に取ることも拒む次第ですが…
一方で我が母は、本から出てきた矢に貫かれてから、一晩高熱にウナされたあとで無事にスタンド使いになりました。

つまり一切の予備知識なしで、仲間に連れて来られてこの劇場版をご覧になったひとに【その魅力を全部伝えられたか?】と聞かれれば、それは否だと思うのです😅