金柑

岸辺露伴 ルーヴルへ行くの金柑のネタバレレビュー・内容・結末

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ねえ……二役もやるなんて聞いてない…………蜘蛛以外ネタバレ踏まずに来られてよかった……怖かったけどもうそこでかなり満足して加点になっちゃってる……

というか蜘蛛情報に散々ビビり散らかしながら臨んだけど、いるなー出てくるなーと思えば目を逸らせる蜘蛛よりもホラーや不気味演出の方がよっぽど怖いのであった。
仁左衛門(幻)の顔、一度よく見てみたらとんでも恐ろしく見えてそれ以降直視できなかった。けど、あれも一生さんがやってるんですか…?さすがにボディダブル的な?でももう一度観る勇気はなかなか。

あいらぶ泉くん。一般人代表泉くん、絵をチラ見してもなんともなかった地味に最強泉くん。ただ、露伴先生が意を決して絵と向き合うよりも前、ピントは手前の人物に合っててぼんやり映り込んでいた時から絵の真ん中に青白いものが描かれているのは観客にわかるようになっていた。というか露伴先生が見た時に我々も一緒に見ている。でも我々にはなんともない…みたいなことをくしゃがらの前例があるので少し考えたりした。
オートクチュールのお衣装も本当によく似合ってて好き…

辰巳さんはずーっとやたら芝居がかってて演出なのかと思ったけどそうでもなかったな、ふーん
フランス語からナチュラルに日本語に戻る露伴せんせ〜
字幕も〜ッ!なの笑った

ドラマの時から、リアルなのかファンタジーなのかわからない絶妙な空気で作られていて毎回少し混乱する。スタンド使ってる時点でファンタジーだし衣装だってみんな少し奇妙なんだけど、それにしては露伴先生も泉くんも周りの人々も本当にこの世にいそうな空気がある。

仁左衛門パートの音楽がとてもとても好きだった。というか言うまでもなく、焦らして焦らしてようやく映った仁左衛門が一生さんなの、マジ………どんな大御所俳優が出るんだろうとか呑気に構えていたので完全に不意打ちであった。ありがとうございます本当に。そして私の元へ一切のネタバレが流れてこなかったことへ感謝いたします。不気味現象が起こる元凶の時代にはまだ不気味は起こらないので安心して見られるし、本当に幸せな時間であった。

海外旅行にはいまだに行ったことがないけど、物語世界としてではなくもはやしっかり観光地として映るパリにむしろ行ってみたくなった
金柑

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