きうい

岸辺露伴 ルーヴルへ行くのきういのレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
3.2
たぶんロケの問題で思ったよりルーブルのシーンは少ないし、その分前半が長くてテンポが悪い。
しかしそれを補って余りある最高・岸辺露伴=一生高橋である。こんなに贅沢に高橋一生を堪能してええんか…?
あと色んな「ヘブンズドアー」が見られるのもいい。会話と地続きの「ヘブンズドアー」も、叫びながらの「ヘブンズドアー」も全部ガンに効くからね。

いずみちゃんの最高具合がシリーズ最高峰。鮮やかな紫のドレスも素敵だが、パリでのブラックコーデがめちゃくちゃ良い。憧れのパリでゴテゴテと着飾るのではなく素材と色で勝負するのセンス良すぎ、そういうとこだぞいずみちゃん。
いずみちゃんの良さを余すとこなく見せてくれる脚本だった。いずみちゃんの凄みを可視化してくれて本当に嬉しい。
天真爛漫だけど馬鹿ではなくて、特にパリが憧れの街である理由が彼女のキャラクター造形に深みを出していて本当に良かった。
なんだかんだ岸辺露伴もいずみちゃんのことを信頼はしていて、守らないといけないと思っているのも良かった。全部が良い。


油絵をそんな梱包はせんやろとか、絵をそんな湿度の高そうなところに置くなとか、いやルーブル結構警備ザルだなとか気になるところはいくつかあるが、青年期露伴シーンの最高ロケとカメラワークのおしゃれさで相殺です。
きうい

きうい