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岸辺露伴 ルーヴルへ行くのjeffk4planのレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
5.0
ジョジョ自体は名前は知っている程度。原作は読んでいませんでしたが、世界観に引き込まれました。

【◯】
音へのこだわり
BGMや効果音の使用が控えめになっており、それが心地よかったです。
無音すらも、一つの効果音になるぐらい、一音一音の再生を丁寧にしていました。
衣擦れの音や少しずつ離れて遠くなっていく足音、普段の映画だったら他の音でかき消されてしまう細やかな音が粒立って聞こえるのは、とても気持ち良い不思議な感覚でした。
ASMR好きならジョジョを知らなくても、音に集中するだけで楽しめると思います。

黒へのこだわり
ストーリーにもある通り、黒が一つのテーマになっています。
作中の様々なシーンに多種多様な"黒"が登場してきます。
そしてその黒を魅せるための画角やフォーカスになっています。
序盤ではそれらの意味が分からず、「見ずらい画角だな」や「なんでピンボケしてるんだ?」と思っていましたが、それらがすべて布石であったことに気づいた途端、作中のありとあらゆる黒を楽しめるようになりました。

【×】
VFXの整合性
一つだけ、CGが納得いかないシーンがありました。
揚げ足を取る程度のもので、破綻している訳では無いです。


【まとめ】
原作のジョジョは絵のタッチが苦手で、敬遠していましたが、そんな私に実写はとても良い入り口になりました。原作も読んでみようと思います。
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