とうじろう

岸辺露伴 ルーヴルへ行くのとうじろうのレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
3.0
ちまちまとドラマ版を拝見していたのど、原作を読む前に公開日初回の劇場へ。
肌にまとわりつく湿った夏の空気が終始感じられるようで、それでいて途端に真綿で首を絞められ背筋に氷を当てられる感覚。ダークで真っ黒なのに、燃え上がるような。なんとも形容しがたい空気感だった。
ルーヴルでの日本映画撮影は前例が一度のみだったようで、背景が贅沢……なのだが折角だからもっと使っても良かったのに……!という思いもある。
話も良く分かったし全体的には楽しめたのだが、尺を縮めた方が纏りが良かった。やはりドラマくらいが調度良いのかもしれない。そもそも「町で起こる小さな不可解な出来事との遭遇」の構図が好きで見ていたので、その枠からは外れていたなあとも。