バランシーン

岸辺露伴 ルーヴルへ行くのバランシーンのレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
3.5
うーん。なんともレビューに困りますね。
端的に言うと、苦しい出来でした。
ですが、ジョジョファンとしても、このシリーズの座組のファンとしても、是非コレを試金石にして欲しい、そういう応援は込めたいと思います。

他の方も指摘されてますが、まず冗長ですよね。特にルーヴルに行くまでが。
肝心のルーヴルに着いても、メインは薄暗い地下倉庫で話が展開するので、ルーヴルらしさとか、ついに劇場版で海外まで来ましたぜ!的な開放感もほぼなし(笑)
相変わらず、露伴先生と泉君の掛け合いは楽しいのだが、逆に言うと見どころはそこくらい。あ、妙にずっとエロい木村文乃は新鮮でしたが、作品としての動力に欠けてるなぁという感じ。

動力に欠けている、と言うのは、「世界で最も黒い絵」という本作最大の謎が持っている魅力というか求心力が案外120分持たなかったというところに尽きていて、これは鑑賞しながら自分的にも実は意外でした。90分の作品なら、まだなんとかやりようがあったのかもしれない。
ただ書いているのが小林靖子氏ですから、今作の座組の中でこれ以上の脚本はなかったことも確かでしょう。

とはいえコレに懲りず、冒頭言った通り、このシリーズの座組でまた劇場版なり、大きな表現に挑戦して欲しいです。自分としてはやっぱりこのシリーズが好きなことには変わりはないですから。
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