叫び

岸辺露伴 ルーヴルへ行くの叫びのレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
2.0
世間では意外に高評価だったので期待してたんだが結局は学芸会でジョジョスピンオフをやっただけでした。
 ジョジョというコンテンツが世間に認知される一端を担った、と言えば聞こえはいいが、いろいろとお粗末すぎて話にならない。ジョジョ未見層には説明不足だし、コアなジョジョラーには物足りなさすぎる。
 NHKのドラマ観ても思ったけど、スタンドについて全く説明しないのね。原作知ってる前提でないと理解できないっていうのじゃあNHKという仮にも国営の組織が作っていい映画ではない。集英社丸儲けか?我々の血税が使われとるんだぞッ!! しらんけど。
 カメラワークなんかが意外に味があって、おっ?と思ういいシーンもあった。ルーブル美術館も美しかった。そこは評価できます。
とにかくスタンドに対しての学芸会演出が酷すぎて直視出来なかった。
実写化して大失敗したダイアモンドは砕けないのようなスタンド全部プレステ風演出にも萎えるが、全く岸辺露伴のスタンド能力ヘブンズドアに対しての解説もなくエフェクトもなければ、ただヘブンズドア!って叫ぶだけ。そしてなぜかめくれる顔の皮膚。それは最早芸人のギャグ以下なんよ。ここの演出もっとおカネかけて欲しかった。
 スタンドの描写はジョジョの3部以降ストーリーのテーマでもある超能力の可視化という非常に重要な意味があるのに。
 その割に無駄に長い回想シーンやわざとらしすぎる古典的演技。岸辺露伴というキャラに対しての愛情もなんか方向性を見失ってるのも低評価。外見を似せるより現実に存在している人物としての厚みを描いて欲しかった。リアルにあのヘッドギア着けてる人なんていないでしょ?
 どうか35年も愛されるジョジョの奇妙な冒険というコンテンツをこれ以上汚さないで。コスプレしたいだけならコミケでやってくれよ!
 岸辺露伴は漫画の9部Jojolandsにも登場します。みんなが愛してるキャラクターのはず。
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