結局カレー

岸辺露伴 ルーヴルへ行くの結局カレーのレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
3.1
なにかとSNS上で話題だったのでアマプラにてドラマ版から予習しての鑑賞。原作は未読。ジョジョに登場する岸辺露伴のスピンオフ作品らしいけどそもそもジョジョも未読。さっぱりすぎてわかんないかなーと思いつつドラマ版を観た結果ふつうに楽しめた。原作の奇抜なキービジュアルとは全然違うけど、個性的かつシックな装いと重厚な音楽が作り出す世界観が心地よく、そこに巻き起こる奇妙な現象と岸辺露伴の抑えきれない好奇心が見事にハマって癖になる。世にも奇妙な物語好きとの親和性高そう。とりあえず原作知らなくてもドラマさえおさえていれば映画は楽しめると思うので視聴推奨です。にしても高橋一生はまり役すぎるな〜。岸辺露伴シリーズは間違いなく高橋一生の代表作のひとつになったね。

そんなこんなで劇場版。この世界観にルーヴルの舞台なんて絶妙な展開じゃないか。パリの景色に溶け込む岸辺露伴と泉くん。画が美しい。自分のルーツにある1人の女性と「この世で最も黒い絵」の存在に掻き立てられる衝動。そら露伴も動きますわ。

ドラマ版のクオリティが高かったからこそ思う”劇場版ならでは”というスケールアップ感はいまいち。シンプルに”ルーヴル美術館”が舞台であるがための劇場版といった感じ。それでいいんやけどね。映像美を楽しまなくちゃ。今回も泉くんの存在が良い意味で緩みになっててGOOD。君100に1つ良いこと言うななんて言ってるけど泉くんずっとファインプレーしてるんやで先生。またドラマやってくれよな!