ある意味では「高橋一生による岸辺露伴の実写化」という部分においてこれ以上ないレベルで完璧でそれ故に実写化作品として傑出した作品になっていると感じていた実写版「岸辺露伴」シリーズですが、普通にという言い方が合っているかどうか分からないけれど、普通にルックも良く、ショットも良い所が多く、映像だけで言うと他の凡百の日本映画よりも数段リッチな仕上がりでそこに驚きました（もちろんロケ地がパリだったことも大きい）これまでコンパクトなドラマシリーズとして観ていたのでそこは発見だったかも（そういう意味でドラマシリーズも改めて観直してみたい）
ただやっぱり冗長な部分が多い。過去パートとか本当にたるい。高橋一生演じる岸辺露伴のキャラクターの磁場によって画の強さ、面白さが担保されている作品なので、やはり高橋一生不在のパートは別作品か？というくらい間が抜けている印象。あと若き岸辺露伴、キャラ変わってない？そんな感じなのでパリでの諸々の事件が終わった後のエピローグは正直かなりキツかったですね。もうちょっと上手く出来なかったのか。
映画化は流石に欲張りすぎたな、、、という印象で着地してしまったのが個人的な感想ですが、とはいえ岸辺露伴は本当に最高。最高なだけにとても惜しい。
