このレビューはネタバレを含みます
人生最高の瞬間を迎える時、つい有頂天になり気が緩む…
といった経験ってある様な気がする、
心の隙が大惨事を巻き起こし、天国と地獄を見ることになる主人公アリソン(フローレンス・ピュー)
ウェディングドレスの試着のために車を走らせていた。
運転中、一瞬スマホ検索のために前方から目を離してしまい事故を起こしてしまうのだ。
人生って、悲しいかな本当に思い通りには行かない、
思い通りにならない時こそ、どんな選択肢があるかを考えさせられる。
なんの罪もない人々が命を失っている今現在も…
理不尽な事だらけですが、それを知った人がどう捉えるかでその後の人生は変わると信じています。
自分が犯した過ちによって、どれだけの人間に迷惑をかけたかを冷静に顧みる、いつか気がついてくれる日が訪れると信じています。
薬や酒に逃げるのは簡単だけれど、
なんの解決にもならない事を学んでくれたアリソンはとても誇らしく、
義父になるはずだったダニエル(モーガン・フリーマン)がメンターとして良い役割を果たしてくれました。
アリソンが己の意思で治療に向かう瞬間、フラッシュバックの様に過去を顧みます、
原点はどこだったのか?
どこから間違ったのか?
身勝手に母子を捨てた父親が、ロレックス時計を置いて行った意味は…
それは意図してでなくとも間接的にアリソンの更生に役立った事には間違いない、
アリソンが父親への思いを乗り越え色んな意味で大人になったと…
ダニエルが最後に残した言葉はアリソンだけでなく、私の心に強く突き刺さった。
運命を愛しなさい
とても難しいことです、
逆らっても逃げても仕方ない、
起こりうる全てに意味があり、それを愛することで人生は変わると信じて生きて行こうと思った。
日本未公開作品なのですね、多くの方に観て頂きたい作品です。