Rick

87分の1の人生のRickのレビュー・感想・評価

87分の1の人生(2023年製作の映画)
4.8
邦題が良くないせいか、劇場未公開ではあるが、隠れ優秀作。主演のフローレンス・ピューの個性溢れる演技とモーガン・フリーマン、セレステ・オコナーの実力派の演技が圧巻の感動作。
ドラマのメイン・テーマは、人生は模型の様に思い通りにいかない、現実の厳しい運命のイタズラと向き合い、自らの過ちによる人生の悲劇をも受け入れ、乗り越えることこそが、生きていく歓びであると言うこと。
この重いテーマを、悲劇のきっかけがスマホ依存のちょとした不注意であったり、薬剤師でありながら鎮静剤中毒の主人公やアルコール依存症の被害者の父親という物語りの複線により、巧みなストーリーに仕上がっている。また、全編に流れる音楽も好感度が高い。Amaプラ加入者には、絶対お勧めのたいへん良く出来た重圧で考えさせられる人生ドラマ。
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