まさ

特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテストのまさのレビュー・感想・評価

4.0
久美子が2年秋から部長となって初めてのイベント、アンサンブルコンテストに出場することが決まり、組分け〜大会終了まで短いストーリー。演奏と色彩は素晴らしく、さすが京アニと底力を感じる作品に仕上がっている。麗奈が滝先生に対する感情が隠しきれなくなってきたり、優子達3年生の進学先が決まったり、着実に流れる時間の経過も描き次期シリーズへの期待を抱かせる内容。ラストに美しい音色でユーフォを吹く転校生の後ろ姿が、波乱の序章を匂わせる。お得意の久美子と麗奈のお互いを探り合う心理描写は、エヴァの綾波の残像を彷彿とさせ心地良い心配を促す。友達とは「付かず離れず」が最適な距離感だが、部長になった久美子は部員に対しては優しいだけじゃない+αの対応が必要になり、これから細肩に掛かるプレッシャーに押し潰されることなく全国大会で金賞を目指してもらいたい。
まさ

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