ももさく

風の谷のナウシカのももさくのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
4.5
腐った海(腐海)と呼ばれる有毒瘴気を発生する菌類の森が広がり人間の体に影響を与えていた。そんな世界だからマスクをしなければ5分で肺が腐る死の森。

王蟲の抜け殻を発見した風の谷の姫、ナウシカ(島本須美)は目玉の部分をくり抜いていた。その時銃声が!抜け殻の主、王蟲が暴れてユパ(納谷悟朗)を追いかけていた。ナウシカは光玉と虫笛だけで王蟲をおとなしくさせる。

腐海に降りて虫を殺したせいでトルメキアの大型飛行機が虫に襲われた状態で飛んでいた。飛行機は墜落、そこにトルメキアと敵対するペジテの姫、ラステル(冨永みーな)が手錠をかけられていた。積荷の中に巨大な塊が...それは動いていた。ペジテへトルメキアの姫クシャナ(榊原良子)は人質としてナウシカとミト(永井一郎)、じぃさん3人引き連れたがラステルの双子の兄アスベル(松田洋治)に襲撃...。

ペジテの姫の胸元を開きナウシカが見たものがなんなのかが凄く気になる。酷い仕打ちを受けたには違いないが...。

父親ジル(辻村真人)をやられて狂ったように殺しまくるナウシカにまず驚いた。ナウシカが言うように憎しみにかられると何をするかわからないのが人間ってもんよ。

綺麗な土と水で胞子は毒を出さないなど研究熱心なナウシカは賢いなぁ。

マスクをはずしてまでじじぃ達を説得する所もカッコいい。

巨大な空飛ぶムカデみたいのに挟まれそうになる所もハラハラした。虫が凄く存在感ある。

ランランララランランランのシーンは切ない。ちっちゃいナウシカちっちゃい王蟲。

クシャナの言う我が夫となるものは更におぞましきものを見るだろう...。どんなんなっちゃってるのか気になる。

この映画は、あっちこっち戦ってる。じじぃ達が戦車乗っ取るシーンがちょっとコミカルでとても好き。

初めて見た時と何度も繰り返し見るのと印象が変わる。子供の頃は姫とは言え目上の人達に偉そうにしか見えずだったし、中学生の理科の時間に見せられた時は自然について考えた。人間は自然に守られているのに生かすも殺すも人間なのだと。物語が素晴らしい。見れば見るほど視点が変わっていくし深い、難しいとも言える。

殺しても何の解決にもならないってのがナウシカの考えなのかなと思える。父親の事で感情を押し殺す事が出来なかったから余計にだと思った。人を殺めてはならんって事だ。

コルベットと戦うユパがめっちゃ強い!カッコいい。

ナウシカのスタイルも好き。可愛さだけじゃなくて色気あるし青い服も赤い服も、肩に乗ってるテトや何気にピアスも可愛い。

人間の勝手で虫が犠牲となる。そんな虫たちにも優しいナウシカ。
怪我が湖に浸かる所が痛々しい。

巨神兵のグロさ。ドロドロだし活躍ほとんどせず。

ナウシカのような強くもあり自然の事や周りの人の想いを考えれる人って素敵だなぁと思う。

キラキラした金のニョロニョロは何なんだ?怪我治せるの?

チコの実は一体どんな味なんだろう?。

メーヴェという乗り物に憧れた。
風を使いこなすって凄い。

クロトワ(家弓家正)のような少し抜けたキャラも良かった。

使われている曲もいい。安田成美の「風の谷のナウシカ」が好きだけどテーマソングってだけで映画では流れてないのがね...。安田成美は下手くそだけど、でも好き。

王蟲の声をギターで布袋寅泰が担当していたりTARAKOや坂本千夏もちょい役で声優してるのも驚いた。

こちらの映画も何回見たかわかんないくらい見てるけど、あげたらキリなく見所がある。

原作は映画と違うようなので1度読んでみたいなと思います。