こーたろー

風の谷のナウシカのこーたろーのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
4.0
再鑑賞。
自然と人間をテーマに描かれたジブリ初期作。

なぜかずっと見たことがなくて、1年前くらいに初めて見た。初めて見た感想としてはよくこんなとんでもなく壮大で美しい世界観の物語を考えることができるなといった感想だった。 

宮崎駿は自然と人間との対立や共生をテーマにした作品が多いが、本作でもしっかりとそのテーマが描かれている。特に腐海の植物が、実は森を浄化していたとわかるシーンが個人的に好きだ。元々人間が持っている価値観や知識だけでは説明がつかない力が、自然には備わっているんだと言われているようなストーリーには感極まる所がある。
このような寓話的なファンタジーを通じて、現代社会に対して価値観や考え方を問いただしてくる作品がジブリ作品の魅力だと思う。大昔、人間が生まれる前から存在している自然を蔑ろにして豊かな生活を送る意味が本当にあるのだろうか。見て面白いだけではなく考えさせられる素晴らしい作品。