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風の谷のナウシカのマのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
4.8
王蟲が怖くて子供の頃見れなかったんだけど、それをふまえると
ナウシカが王蟲に抱きついてることに多少の違和感が残ってしまう人は沢山いると思う、

私たちは人間の基準の一般的な美しさ、かわいさで物の価値を判断して、そうでないものを排斥してしまうけど、
王蟲があんなきもちわるい形をしていることの意味を理解しないといけないと思う

例えばオーストラリアにコアラが住んでなかったら、みんなあれだけ寄付していたか………??
テトは可愛いけど王蟲は気持ち悪い。果たしている役割は違うけどどれも同じ生き物であって、ナウシカがそれを教えてくれる

怖い、気持ち悪い、醜いという感情はとてもハードルが低く身近で、それらがやがては殺し合いとか破滅を招くけど、
それを超えた感謝や敬意や優しさを持つこと、それを体現する勇気の塊がナウシカだった

説明されていない部分が多いからこそ、自分がどうこの世界で生きてきたのか、自然とどう話して何を自然に教えてもらったのかを思い出せ、と言われてるかんじがした

でも結局私の寿命と自然の寿命ってほんとに比べ物にならないんで、自然をどれくらい大事にするかって自由なんだよな。
だから環境問題って難しいよね
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