どぅぐ

風の谷のナウシカのどぅぐのレビュー・感想・評価

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)
4.7
他国の争いに巻き込まれてしまった故郷を、自然をこよなく愛する少女・ナウシカが救うお話

世界観は、ファンタジーだけど、リアリズムが根底にある。
年々範囲を広げる猛毒の菌領域:腐海 を克服しようと、巨神兵を復活させようと目論む国とそれを止めるべく、王蟲の怒りを非人道的に悪用する国。
これらは、全て現実世界の比喩だという見方も出来る。
その上、国同士のいざこざ、その渦中の人間の心理描写も臨場感たっぷりにひしひしと伝わる。

だから、セリフに重みがある。
そして、喜怒哀楽が豊かなナウシカ、
見ている方も心揺さぶられてしまう。
最後の神話と姿がリンクしていく場面。
これは、鳥肌が止まない。
一つも無駄がない、恐ろしいまでに完璧な作品。

人生のバイブルとして、これからも見続けたい。
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