ノラネコの呑んで観るシネマ

大雪海のカイナ ほしのけんじゃのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

4.1
前クールTV放送された作品の、劇場版完結編。
全土が大雪原に埋まり人々が水不足に苦しむ世界で、主人公のカイナたちが豊富な水を湛えるという巨木「軌道樹」を目指す。
設定がやたらと複雑だけど、一応これ単体でも楽しめる様には作られている。
全体的に、弐瓶勉が嘗ての宮崎駿的な世界を描いたと言う感じで、オマージュ強し。
もちろんオリジナリティも高く、ちゃんと面白い。
この種の異世界ものは世界観の未見性がキモだが、美術デザインも含めてしっかり考えられたもので、十分見応えがある。
主人公のキャラクターがおっとり系で、あんま押しが強くないのが今風だが、まあこれはこれで。
小出しにしてきた世界の謎もスッキリ明かされるけど、そんな重要な情報伝わってないって、人類バカなの?と思ってしまったw
まあ過去の時代になんかあったんだろうけど。