すずす

ザ・キラーのすずすのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・キラー(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

殺し屋の日常をリアルに追いかけた、まるでNHK「ザ・プロフェッショナル」の様なユニークなサスペンス映画。淡々としてるのに息が詰まります。

パリ、バハマ諸島、ニューオーリンズ、フロリダ、ニューヨーク、シカゴと移動していくのも映画のお楽しみ。

以下は物語。

パリ。「計画通り、即興はなし…戦う価値ある相手とだけ闘え」…ドイツ人旅行者になりすました周到な殺し屋が向かいのビルの一室で待機しているが、標的が現れない。
痺れを切らし、依頼主に連絡した翌日、男が現れる。狙撃するが娼婦に当たってしまう。直ぐに、その場から離れる殺し屋。携帯電話を捨て、名前を変えたクレジットカードとパスポートで出国する。依頼主からの電話で脅される。
住んでいるバハマ諸島の密林にある豪邸に戻るが、恋人が襲われ瀕死の状態。殺し屋は復讐を誓い、タクシー運転手を突き止め、2人組の犯人を追う。
殺しの依頼主はニューオーリンズの弁護士で、秘書共々殺害し、恋人を襲った2人の居場所を突き止める。
1人目はフロリダのマッチョマン。犬を眠らせ、家に忍び込むも、揉み合いとなり、辛うじて男を殺し、家に火を放つ。
2人目はニューヨーク郊外に住むスノビッシュな女。レストランでの夕食に同席し、身の上話しを聞かされた後、帰り道の川沿いで射殺。
遂に、シカゴに住む殺しの依頼者を調べ、豪華マンションの警備を破り、部屋に侵入する。銃口を向け、2度と殺し屋と関わらないと誓わせる。その場を去る。
全てを終えた殺し屋は(引退したかの様に)バハマ諸島のビーチで寝そべる恋人の横へ向かう。(了)

脚本は『セブン』『スリーピーホラー』の硬派アンドリュー・ケビン・ウォーカー。

逐一、携帯電話を変え、クレジットカードを変え、6カ所に及ぶ倉庫には装備品を満載させ、ルーティンの確認を怠らない殺し屋にも失敗は起こる。
常に冷静に事を運ぶ殺し屋の仕事振りには、社会人として学ぶ事が多い気がしました。って、変かな!?
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