サマータイムブルース

ザ・キラーのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
3.8
計画通りにやれ!
誰も信じるな!
感情移入するな!
予測しろ、即興で行動するな!
相手を決して優位に立たせるな!
対価に見合う戦いにだけ挑め!

・・・あとなんかあったっけ!?
コレみんなザ・キラー(殺し屋/マイケル・ファスベンダーさん)の自ら課した掟です
実にストイックで、ノワール風です
彼は常にこれらの事を頭の中で念じながら仕事をします
カッコいい!!ゴルゴ13も真っ青!?

「ジョン・ウィック」などと違い、実際殺し屋がいたら多分こんな感じだろうなと思わせる、リアルな人物像です

ところが冒頭いきなり彼は失敗します
まあ、一流でも失敗はするさ、ドンマイ!!
そのせいで彼は組織から狙われ、彼の隠れ家で一緒に暮らす妻を誤って殺されかけます
復讐に燃える殺し屋!!

これ、ほんとにリアルなのかな〜、殺し屋の知り合いいないから分からないけど、例えば大切な家族と一緒に住むか!?
普通こういうのは一匹狼で単独行動じゃないの?
ゴルゴ13だって女欲しい時は金で買ってるし

あと、拳銃など証拠品を、街のゴミ箱、植木の中、川の中、などなど、次々と捨てながら逃げるのやばくない!?優秀な警察なら川に潜ってでも探し当てて回収するでしょ
極め付けは、スマホのシム抜いて、街頭に投げ捨て、スマホ共どもガッ!!と足で踏み潰すとこ
踏み潰されたスマホが街に落ちてたの今まで見たことないし、もしあったら、ここに証拠があります!!と言ってるようなもんでしょ?

そして、この殺し屋は冷酷です
情報を聞き出したタクシー運転手など、必要なら、一般人も殺します

妻を襲った人物の1人が“綿棒のような女”と言う情報を得て探し回る殺し屋
は!?綿棒のような女!?
誰だろ?と思って観ていたらティルダ・スウィントンさん出てきてワロタ

デヴィッド・フィンチャー監督、出だしがさすがにカッコ良くて引き込まれます
その後のターゲット待機中の殺し屋の心得のシーンは退屈
殺し屋は“ザ・スミス”がお気に入り🎵
聞き込んで集中します

冒頭、ミスはあったものの、マイケル・ファスベンダーさんほぼ出ずっぱり、彼を愛でる映画でした
フィルマの評価賛否分かれてるみたいですけど、私は面白かったです