ツクヨミ

ザ・キラーのツクヨミのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・キラー(2023年製作の映画)
1.8

このレビューはネタバレを含みます

冷ややかなフィンチャーワールドでのスナイパー日常映画。
デヴィッド・フィンチャー監督作品。前作"マンク"と同じくネトフリで製作されたフィンチャーの新作が公開、期間限定ということで足早に劇場に足を運んだ。
まずオープニング、"セブン"よろしくゴリッゴリにPV風味なタイトルバックにやっぱ痺れる。そして始まるヒッチコック"裏窓"?っぽいスナイパーがずっと窓から眺めるだけの話をモノローグで語る感じが確かにフィンチャーっぽいのか、そんなカッケー感じでスナイプ戦術を語るのにいざ失敗しやばい状況に陥るという展開がなかなかにスリリング。
まあそんな失敗からいろいろと生活が崩れていき各地を飛び回る主人公、なのに変わらないプロスナイパーモノローグが継続してるのでマジで仕事の流儀感冷静さがいい感じだ。殺し屋の日常映画は"ジョンウィック"や阪本裕吾作品などあるがフィンチャーがやるとこういう感じになるのねーとシンプルに思う独自性。
だが冷ややかというかあくまでも淡々とした仕事運びのせいかあまり見せ場が無い感.抑揚の無さが際立っている感じがしてあまりハマらず。フィンチャーっぽくラストに何かあるのかと思ったがそれもなくフィルムノワール好きなフィンチャーのオマージュ風味な実験作と思って見てもあんま好きになれない作品だったかなー。
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