このレビューはネタバレを含みます
冒頭の20分のモノローグ
ここに全て主人公の人間性、性格が凝縮されていたとともに、仕事というものはここまでやって初めて仕事と言うんだと思わされるようなシーン。
また殺し屋の日常、街中に馴染むこと、退屈さ、標的が現れるまでの過ごした方を一緒に体験できる。
退屈だと感じさせる作りにしているところが良い。
そこまで退屈には思わなかったけれど。
聴いてる音楽も内向的な音楽だけど主人公にとってのバイブルのような音楽。
彼女が襲われていた時も流れていた音楽でその人物の性格を表現していたように感じる。
内向的な人物が筋トレマッチョをボコす、なんか下克上感があった気がする。
殴り合いもそこまで圧倒しすぎないのもリアリティがあった。
名前もわからない過去も分からない、人物とのセリフはほぼ無く、独り言のようなモノローグ、Amazonでの買い物、目立たない、本物の殺し屋のように感じた。
し、本物の現代の殺し屋はこんななのかなと想像させる。
主人公は殺し屋だけれど、仕事と言う観点で見ると、自分もみんなも数ある1人なのかも知れないと言う最後の言葉に、殺し屋としてではなく、仕事としてここまで完璧にやるんだ、やったからこそ平穏な時間を過ごすことが出来ると言われているように感じた。
圧倒的な殺し屋の演技。
走り方、立ち方、構え方。
普段の歩き方、目線、時折話す話し方。
圧倒的。
面白かった。
計画通りにやれ、予測しろ、即興はするな