I know it’s over.
And it never really began.
But in my heart it was so real…
いつかのギラッギラなフィンチャーも
もいちど観たいけど すっかり技巧派な
抑え込まれて ヒリヒリした空気もまた
成熟の果て 名匠たる所以と言えよう
老いか 必然か…スマートさとは裏腹に
全てが僅かにズレてゆく 殺し屋の難儀
コメディー色を排除し ハードボイルドに映す
これって かなりの難題のように思えるが
サラっとやっちまう フィンチャーとアンドリューの双頭
マイケル・ファスベンダーの冷酷さが実にいい
復讐に燃える熱情と 非情に徹する冷静さ
ティルダとのラストシーンは 名画のそれよね
