レオン

ザ・キラーのレオンのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
3.2
ネトフリ最新高評価作品 (★平均3.8) シリアスな描写はいいが、私的に腑に落ちないと思うシーンが度々あり、物語自体も?が多い。 高評価が不思議。

私はナレーションが多い映画は好きではない・・。
今作は同じ独り言ナレーションが終盤まで、繰り返す。
その言葉も行動が異なって・・なんの意味が・・。

まず、スナイパーは現場では身を隠すのが鉄則。 窓からハッキリ顔を見られるような位置には立たず、空室と思わせてカーテンの隙間からスコープで狙うのが当然。
1発目が外れても、躊躇わず2発目を打つのもプロの常識。
が、本作は・・・。
この時点で既に違和感と、B級を醸す匂いが・・。

失敗の後、身内を○○される事も筋が通らない・・。
そういう組織なら身内を人質に取り、その命と引き換えに、再度目標を抹殺せよと命令が下るはず・・。

これからお楽しみという時にメイドがカーテンを閉めるのでなく、開ける? 兵器庫と呼べるぐらい武器を所有しているのに、路上の闇売り屋からガンを購入したり、目標の近くで車中寝をしていたりと、?を感じるシーンが多々。
BGMまでおかしい。 戦闘シーンに変なクラック音の様な効果音?

唯一、硝煙反応を体から消すシーンは、リアルを感じたが・・。

フィンチャー監督は、今作と同じ脚本家で傑作「セブン」を残しているが、どうやら当たり外れが大きいようだ。

本作をネオノワールと表している解説があったが、1967年作 アラン・ドロン主演「サムライ」を是非見てほしい。 こちらが本物のフィルム・ノワール。 不必要なナレーションもなく、台詞も極端に少ない。 が、常に冷えた空気感を醸す映像からは、もっと多くのものが伝わる・・。
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