ゆうた

ザ・キラーのゆうたのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
2.0
有能なフリしてめちゃくちゃドジっ子な殺し屋の話。
見る前は「ドライブ」みたいな渋い話かと思っていたら、のっけから主人公がペラペラと脳内独白するわ、散々能書き垂れたあげくミッションに失敗するわで期待外れもいいところだ。
オフビートなギャグをやっているのはわかるが、それをちっとも面白いと思えなかったので、この時点でもうほとんど興味を失った。
プロの殺し屋として自分が失敗したのが悪いのに復讐の旅に出るのも、逆恨み感があってまったく共感できないし、ホテルや空港でいちいち別の名前で呼ばれるのを繰り返すのもしつこい一発ギャグみたいだった。
最初の方で、追っ手っぽいスーツの男がいるのに気づいて、しれっと翌日の便に変えてもらい、翌日無事飛行機に乗り込んで男がいないのを確かめて一安心って件は、主人公の慎重さというか小心さを上手く表現していて良かった。

主人公の独白なしでこの内容なら大好きな映画になったかもしれない。
同じ脳内モノローグ無表情おじさんもの(そんなジャンルがあるのか?)なら、「孤独のグルメ」の方が100倍おもしろい。
ゆうた

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