ナレーションではいっちょまえに数字を並べて理論的に語ったり、スプレーをふりかけたり物を綺麗に並べたりと綺麗好きで神経質で···というのが盛大なフリで、ふってふってふって、間違えて違う人殺しちゃった！という一歩間違えたらコメディになりえる作品である
間違えて殺しちゃったけど、復讐とか徹底的に調べ上げて容赦なく人殺して俺の冷徹な殺し屋っぷりをアピールする姿とかも角度を変えてみたらかなり滑稽で子供っぽい
こういう風に殺してといわれればその通りにするし、クライアントのところに忍び込んで、「俺忍び込めるかんね？わかってるよね？」とだけアピールするのもシュールなコントにさえ見える
でもコメディにならないのはあの不気味なBGM、マイケル・ファスベンダーの無表情な演技(上半身と下半身が別の人間のようなサイズ感で、個人的にはそこにも気味さを感じた)だろう。
なんともいえないキリキリカリカリといした雰囲気が最高にイカしている。
ラストのラストの彼のストレスを感じる表現なんて最高の最高だった。
せっかく恋人と優雅な暮らしに落ち着いた、と思ったらの痙攣。
なんて最高のオチなんだ！
