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ザ・キラーのパピワンのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
3.4
うーーーーーん…普通…
「ジョン•ウィック」、「イコライザー」のような殺し屋、仕事人的な作品だと期待して見てしまうと肩透かしをくらってしまう作品。

悪くもないけど、特段光るものがある作品ってわけでもなく、本当に普通。
主役のマイケル•ファスベンダーがクールでカッコ良い殺し屋を演じているけど、心の中ではめちゃくちゃにおしゃべり。
殺し屋版「孤独のグルメ」ってくらい自分の心境、信条、行動すべきことを言い聞かせてるのが笑えてくる。
118分映画で、場面映えしないから長く感じてちょいと退屈さを感じるかも?

劇中の武器商人が、バイオ4の武器商人並みにおしゃべりセールストークしてくるのは個人的には好き😊

あらすじ!
ターゲットを殺すために何日間もターゲットが現れるであろうビルの向かいの部屋に待機している男、キラー。
心の中での独白では「冷静でいろ・計画通りにやれ・人を信用するな・感情移入はするな」と自分に言い聞かせまくっている。
(劇中、何回も出てくる独白)

が、肝心のターゲットがなかなか現れず、殺しの仲介人にも、今日ターゲットが現れなかったら中断と言われてしまい、焦りを感じている様子。
すると、向かいのビルにターゲットの男がようやく登場!!
男はコールガールを呼んでおり、ストリップをさせホクホク笑顔のお楽しみの時間☺️
千載一遇のチャンスにキラーは例の独白、「冷静になれ」と自分に言い聞かせターゲットに照準を合わせる。😇🎯
そして、引き金を弾くも、弾は男の目の前でストリップしていたコールガールに当たり狙撃は大失敗っ!!
慌てて、証拠隠滅をしてその場から退却!

狙撃に失敗したキラーは追跡者や警察犬にビビりながら、ドミニカ共和国の自宅へ…
すると、自宅は荒らされ、恋人の姿がいない!
恋人はキラーについて口を割らなかったため、暴行され重傷を負い、入院していたのだ…

キラーは恋人を酷い目に合わせた者への復讐を決意!!!
完全なとばっちりでタクシーの運転手を殺害!
(自分の失敗なのに、逆恨み的に行動するのはジョン•ウィック2味があるなぁ…と思ってたらクソみてぇなムーブ)

キラーが向かった先は、仕事の仲介人である弁護士の元。
そこで、今回の件について色々口を割らせようと弁護士を痛めつける。
んが!!ここでも失敗っ!!
イコライザー的な分析でこれくらいやっても死なない、と分析したにも関わらず、弁護士はあっさり死亡っ!!
(こいつマジでなんなの…??)
そこでキラーは弁護士秘書のおばちゃんにターゲットを変更。
今回の経緯を調べさせようと尋問を行う…

信条、信念は念仏のように自分に言い聞かせるがイマイチ結果が伴いキラー。
そんなおっちょこちょいキラーの復讐劇の結末はいかにー!!??

的なお話し。
偉大な殺し屋ジョン•ウィックのスタイリッシュさ、人格面を大幅にマイナスにした冷静な殺し屋に、1%くらいのMr.ビーンみてぇなチグハグさを足したような人物が主人公。
自分に冷静になれと言い聞かせまくる主人公が自分の信念、信条に揺れ動く姿がこの映画の最大の見所なんだと思う…

が!!いかんせん主人公のキャラに魅力が無い!!
自分の失敗による逆恨み的な復讐はまだ良い…
ジョン•ウィックもやってたし、ワガママな部分こそ人間味を感じられるしな…
んが!!ジョン•ウィックと違って、無害な一般人も殺していくのが良くねぇんだわ…
物語のいきさつ上、仕方ないとはいえ、元をたどればこいつの失敗が原因なのに、なんだコイツ?感が拭えないんだわ…

そしてアクションもド派手というわけでもなく、地味で暗め…
異常な職業である殺し屋の葛藤とか、揺れ動く心境を見せたかったんだろうけど、映画全体的にパワー不足でイマイチに感じたなぁ…

うーーーーーん…
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