たむ

ザ・キラーのたむのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
3.8
『セブン』の監督と脚本家が久々にタッグを組んだ、殺し屋映画です。
しかも内省的な世界観を描く、というまたもや挑戦的な作品に仕上がっています。
もはや主人公の完璧主義的なモノローグを聞いていると、デイヴィッド・フィンチャー監督の映画論を聞いているような気持ちになってきます。
スクリーンでフィンチャー監督は観たかったですが、この内容だと、NETFLIXぐらいしか手を出せないような気もしてきます。
内省的な世界観なので、視覚的な派手さは特になく、良くも悪くも閉じられたものになりがちです。
物語は世界を舞台に展開する一方で、対象的な主人公のモノローグ主体で、ユニークかつ脚本家が観たフィンチャー監督そのものを観ている気がしてきますね。
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