デヴィッドフィンチャー監督最新作。
彼の作品何気に全て見てるのでウキウキで見ました。
とある殺し屋が"ミス"をし、尻拭いしようと奮闘する話。
とにかく一つ一つのシーンの描き方が美しい。かなりスローペースで一つ一つの出来事を丁寧に描いている。
特にOPはかなり掴まれた。良い役者も揃っているため演技も素晴らしい。
映像や演技に関してはほぼ完璧と言って良い程素晴らしかった。
が、故に劇中ずっと流れる主人公のモノローグの薄っぺらさとのギャップに少し違和感を感じてしまった。
主人公はかなり殺しに対して入念に、真剣に向き合っている。がしかし完璧ではない。ただの人間である。
他の殺し屋映画(ステイサムやスタローンが主演みたいな)のように完璧な殺し屋を描こうとしたのではなく、蓋を開ければ普通の一般人。そこを描こうとしたのは数々の人間心理を描いてきたフィンチャーらしく、好印象なのだが
映像や演技が素晴らしすぎるため、モノローグで語っている内容や、語られている内容に反する行動を描くなど
映画としては面白い要素がこの映画では合わなかったのかなという印象。
勿論面白かったし見れて良かった。ただシンプルに合う合わないの話だと思う。
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[この映画のBest俳優]
マイケルファスベンダー
[脚本面]☆☆☆
[映像面]☆☆☆☆
[ストーリー性]☆☆☆
[オススメ度]☆☆☆