観た。
やりようによっては世界中の都市を飛び回っての大アクション映画にもなりそうな所を、とにかく主人公の内面との向き合いに焦点をあてているので、わりとストイックな仕上がり。
丁寧に準備をして待ち、感情移入するな、弱くなると自分を落ち着けて、心拍数まで測って事を進めるのに、いきなりの大失敗。しかもボンテージ女に気を散らされてという失態。
冷静に逃走していくが、ここでもバタバタ感は否めない。流石に動揺か。
追手の裏をかくつもりで、飛行機の席を譲り、一晩遅らせた結果は…隠れ家にいた妹だけが襲われる。ホテルのドアノブにコップ置いた変な仕掛けしてたけど何も起こらないし笑
その復讐に飛び回る。って観進めている時にはマイケル・ファスベンダーさんが渋くて格好良いので、ジェイソンボーンのように強大な組織の正体を暴き、ぶっ潰すモチベなどがあるのかと思っていた。
でもよく考えると、妹さんも自力で命は守れていたし、組織に追われてるのも自分の失敗のせいだよね…と。
顧客リストも、紙だろって言ってたけど壊したPCでのデータ管理だったぽいし、おかげで事務のおばさんの自宅メモ?かなまで見に行かなきゃで、事故死にも見せかけてあげるし。
筋肉バカには侵入バレて大立ち回りの羽目に。燃やしちゃうしね…証拠は残さない云々何処いったのよ!
ティルダ・スウィントンにはなんなら深層心理を見抜かれて、最後にはウイスキーをがぶっといっちゃうし、滑って転んだついでに撃ってしまうとか。これも遺体の処理はどうするのさ。
スポンサーへの侵入はスムーズに成功したのかと思いきや、スポンサー自身は依頼が失敗したからその後処理を追加費用で依頼しただけだよ、君と僕の間には何も問題は無いなんて言われて、悪態をついて帰るとかね。
エピローグで、数ある人の1人みたいな事を語っていたけど。
クールな描き方に隠された、技術や知識だけは備わっているドジっ子キラーのお話なのかな。
音楽、SEは緊張感を出すのにとても効いていて、この辺も最初騙されちゃう一因かも。
ハム音、初めて聞いた。東京にあるのね。
デヴィッド・フィンチャー、監督