フィンチャー監督が「俺はこんな感じで仕事してるよ」ってのを見せてくれる映画。
繰り返し主人公が「報酬の分だけ仕事しろ」とか「情に流されるな」とかいろいろ言ってるけど、それってフィンチャー監督の仕事に対するスタンスそのまんま!
普通に見たら最後のターゲットは「何でそうした?」と思うけど、フィンチャー監督は金持ちとは喧嘩しないから(笑)
内容は主人公が冒頭から長々と偉そうに自分の流儀を話しておきながら、まさかのミッション失敗で笑った。
そして主人公は心の声で喋り続けるし、相手は相手で一方的に話し続けるしで、ほとんど会話をしてない!
でも状況によって心の声がブツっと切れたり、音量が変わったりと演出が上手いのは流石のフィンチャー監督。
物語だけ追って見ちゃうと微妙な内容だけど、違った視点で見るともの凄く面白い映画だと思う。