もやし

ザ・キラーのもやしのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
5.0
ネトフリオリジナル作品。
オススメのオリジナル作品あったら教えてくださると嬉しいです🙇


とても面白かった。画面に釘付けになった。


熟練のエリート殺し屋の話なんだけど、暗殺のチャンスを待つ間、ずーっと脳内から視聴者に向かって膨大な知識を披露したり、時にはカッコ良すぎる価値観を披露したりします。その流れでさー暗殺のチャンスだ。準備に取り掛かるぞー
まだまだ脳内で殺しの流儀をペラペラ喋りながら、チャンスを窺って窺って、ついに撃つが普通にミスってくそわろた(笑ってないけど)

恐ろしい業界で、どんなに今まで功績を出してきた人物でも、一つのミスでもう終わり。ここら辺は俺の大好き「悪の法則」に似てる。暗殺者が解き放たれる。

ミスしたときでも証拠隠滅は入念に。簡単に消されちゃ堪ったもんじゃない。


でも正直、一生分の金を稼いでるのもあって、生き残るためには高飛びが一番手っ取り早くて安心。警戒のためには金を惜しまないのがかっこいい。


だが、ある理由により、彼には今までなかった感情が湧き上がり、まさかの関係者を全滅させるという無謀な計画を練り始める。

ここからは本当に惚れ惚れするね。ミスからスタートしたから舐めてたけど、本当に一流の殺し屋だったのね。
最短で情報を得て殺して証拠隠滅まで抜かりない。

相手も皆この業界の恐ろしさを知っているので、主人公に目の前に銃構えて立たれた時点で、ああ、もう俺の人生もここで終わりか。と諦めるシーンが興味深い。

そして死を覚悟した後も皆語る語る。主人公は終始無言なのに、主人公のやってることがどれだけ無謀か、時には今までの自分の人生まで語り始めたり、トークが止まらない止まらない。そして死に方の要望まで出しちゃったりと冷静冷静。何だか独特な魅力のある流れだなあと思いました。


主人公の殺しまでの全く無駄のない行動は惚れ惚れする。




でもどうなろうとあくまでも彼の人生は孤独。
例え一生分の金があっても何の意味もない、ってやつですね。

マイケル・ファスベンダーが名演すぎる。
もやし

もやし