ミサホ

ザ・キラーのミサホのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
3.8
評価が割れているので、あまり期待せずに鑑賞しました。それが功を奏したのか、個人的には楽しめました。

マイケル・ファスベンダー演じる殺し屋。
冒頭の仕事でいきなりミスる。
腕は良いっぽいのだけど、過去の華麗な仕事っぷりから見せるのではなくて、いきなりの大チョンボから始まるのがおもしろい。

まずマイケルの佇まいが良い。
スタイルが良くて、姿勢も良い。品格すら漂う 流れるような身のこなしも美しい。

失敗したけどね。

そこからのキビキビとした撤退と用意周到な移動が素晴らしい。失敗などなかったよう。そして、どこかセレブリティのような清潔感あふれる服装も良い。アロハシャツと白のチノパンが似合ってる。

失敗したけどね。

そんなマイケルだが、最初の失敗のあと、組織からの残酷な仕打ちに遭うのだ。失敗したやつの末路はこうだ、と言わんばかりに。実に過酷で残酷な稼業だ。

その復讐劇でもある。

マイケルの心の声がナレーションになっていて、その手法、他でも観たような気もするけど、初めて観るような気もして、まあまあね…おもしろかった。一気に観たよ。

終盤、チョロっと出てきたティルダ・スウィントン。美しくてインパクトあったな。相変わらず、白くてアンドロイドみたいだったけど、神々しさすら感じた。

ラストはもう安心してもいいのかな…彼女の額の大きな傷…きれいに治りますように
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