評価が割れているので、あまり期待せずに鑑賞しました。それが功を奏したのか、個人的には楽しめました。
マイケル・ファスベンダー演じる殺し屋。
冒頭の仕事でいきなりミスる。
腕は良いっぽいのだけど、過去の華麗な仕事っぷりから見せるのではなくて、いきなりの大チョンボから始まるのがおもしろい。
まずマイケルの佇まいが良い。
スタイルが良くて、姿勢も良い。品格すら漂う 流れるような身のこなしも美しい。
失敗したけどね。
そこからのキビキビとした撤退と用意周到な移動が素晴らしい。失敗などなかったよう。そして、どこかセレブリティのような清潔感あふれる服装も良い。アロハシャツと白のチノパンが似合ってる。
失敗したけどね。
そんなマイケルだが、最初の失敗のあと、組織からの残酷な仕打ちに遭うのだ。失敗したやつの末路はこうだ、と言わんばかりに。実に過酷で残酷な稼業だ。
その復讐劇でもある。
マイケルの心の声がナレーションになっていて、その手法、他でも観たような気もするけど、初めて観るような気もして、まあまあね…おもしろかった。一気に観たよ。
終盤、チョロっと出てきたティルダ・スウィントン。美しくてインパクトあったな。相変わらず、白くてアンドロイドみたいだったけど、神々しさすら感じた。
ラストはもう安心してもいいのかな…彼女の額の大きな傷…きれいに治りますように