喋ってないで撃てよ笑
スタイリッシュなアクションと構図の積み重ねに見惚れますが、その中で「計画通り、慎重に」と言いながら、めちゃくちゃ私情で動くしなんならスコープでケツも狙う「優秀」な暗殺者の無様な姿が浮かび上がってくるのは新感覚でした。
手際はいいんだけど(いいのかな...?)、よく考えたら殆ど自分のミスが招いたやらなくてもいい仕事でしかないのですが、そうすると、展開上不必要なことしかやならいことで、逆説的に暗殺者のアクションのみを際立たせるかなり高度な映画だったように思えてきます。
殆どアクションの積み重ねのみでキャラクターを愛おしくさせる、まさに映画ならではが詰まった映画で、大満足でした。
ピットブルは全然餌を食ってくれないし、アホみたいな速度で家の中入っていくし、そら言わんこっちゃないで背後は取られるし、家中血まみれにするし、挙げ句の果てには火を放って逃げるという手間取り方。ファスベンダーくんが静かになるまで10分はかかりました。