レヴューを書くのが遅くて、残念ながら東京での上映は終わってしまったけれど、これから全国に拡がるといいな・・
下北沢の映画館「K2」で行われたイベントで観てきました。
下北沢の駅前でプロデューサーの方が毎日のようにチラシを配られてたのに感銘を受けて、絶対観に行こうと思ってたんです。
本作はショートフィルムからの続編ということですが、初見でも安心して観ることができます。
主人公の凪の何気ない1週間の日常を丁寧に描いています。あらすじにあるとおり、怪談を聞きに行ったり、ゲートボールに参加したり、昔好きだった人に再会したり、銭湯に入ったり、友達とケンカしたりと。特に何か大きな出来事がある訳ではなく、タイトルにもある憂鬱というよりは、日々の小さな幸せを凪のコミカルなキャラクターがその名のとおり穏やかに楽しませてくれます。
全く飽きることがないのは主役がアテ書きされていることもあると思いますが、脚本も演出もしっかりとひとを描いているからだと思います。
人生、憂鬱になることもありますが、興味の幅を広げ行動すれば、自分のまわりにはまだまだ楽しいことがあるんじゃないかと思わせてくれる素敵な作品です。
上映後に主役の凪子さんと話す機会がありましたが、「男はつらいよ」みたいにシリーズ化したいと言ってました。彼女のキャラクターなら夢ではない気もするなあ。