旅するランナー

凪の憂鬱の旅するランナーのレビュー・感想・評価

凪の憂鬱(2022年製作の映画)
3.5
【磯部哲平監督·永井和男脚本他舞台挨拶付上映】

凪さん社会人編。
高校生編、大学生編はホームページで見ることができます。
ある8日間の日替わり出来事。
力を抜いて作られた雰囲気の良さがあります。
大阪十三あたりの、ほんわかしたベタさがイイ感じで写し取られてます。
ゲートボール大会や宝湯なんて、最高です。

そして、映画撮影にキャストが来なかったり、
エキストラが集まらなかったり、
スタッフ間で言い争いになったり、
そんな苦労も描かれてます。
それでも撮り続けようとする姿に、映像作品作りにたずさわる人たちの強い思いも感じられます。

もう一つ特筆すべきは、我らが塚口サンサン劇場でもロケされてることです。
その映画を、塚口サンサン劇場で観る特別感。
特に、女子トイレの鏡が効果的に使われるシーンが印象的なんです。
「日本一トイレの綺麗な映画館」と自己アピールしているだけあって、映画史に残るトイレシーンだと贔屓目に見ております。

舞台挨拶でも、以下のようなエピソードを語って下さいました。
① 劇場の営業終了後に撮り始めた。
② エキストラさんたちが終電で帰れるようにプレッシャーを受けたが、結局間に合わず、タクシーを用意した。
③ 映画鑑賞後に凪がチャリンコで突っ走るシーンも、劇場の近く(おそらく阪急塚口駅の南東のホーム沿いの道)で撮影した。
④ 淀川から自転車二人乗りでサンサン劇場まではサクっと来れないとの指摘あり。