インド映画って一人二役や時には三役までやることがあって、髪型や髭などを変えただけの作品が多いように思いますが、本作でのカールティはこの役作りのために体型まで変えていて同じ人物とは思えない程でした。
父役の演技の凄さたるや…囚人としてのシーンやスパイとしてのシーンも良いのですが、村でのBoseとSardarのグラデーションを行ったり来たりしているシーンが印象的でした。
カールティってすごい役者さんですね。
陰と陽どちらの面も持ち合わせていて、ひとつの作品の中での振り幅もあるのに違和感が無い。
特に陰のある演技の方に引き込まれます。
物語は基本的にシリアスな展開なのに、序盤のダンスシーン、シャリーニとのダンスシーンの唐突感はまだしも、お芝居のシーンの虎の衣装は笑いました。白タイツ…
水というテーマも興味深く、またストーリーの組み立ても練られておりとても面白かったです。
カールティ以外の役者さんたちもとても良かったです。
この監督の他の作品も観てみたいです。