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三茶のポルターガイストの消費者のレビュー・感想・評価

1.3
・ジャンル
心霊ホラー/モキュメンタリー

・あらすじ
東京都世田谷区三軒茶屋にある芸能事務所ヨコザワプロダクションの稽古場
そこでは日夜問わずポルターガイストを中心に様々な怪奇現象が起こるという
日本一の心霊物件とも言われるその場所にいる霊の正体は何なのか
それは果たして何を望んでいるのか?
真相解明の為、元TOCANA編集長の角由紀子が潜入し事務所オーナー横澤丈二やスペシャルゲスト達、各界の専門家達と共に謎に迫っていく…

・感想
長きに渡って頻繁にポルターガイスト現象が起こるという芸能事務所の稽古場を舞台にドキュメンタリータッチで霊との対話や真相究明を試みていく作品
キャッチーなタイトルと角さん目当てに鑑賞

最近観たB級邦画作品で度々目にしていた制作会社等が関わっている事がオープニングで分かった段階で嫌な予感はしたけど想像を超える駄作だった…
これに映画館で観たりレンタル視聴したりと金を落とした人達には同情しかない…w

モキュメンタリーやPOV、ファウンドフッテージ等は個人的に好きなジャンル
にも関わらず楽しめなかったのはシンプルに映画の体裁をまともに成していなかったのがとにかく大きい
「ほん呪」や「コワすぎ」の様な心霊ビデオの人気シリーズと比較しても心霊ビデオと呼んで良いのか怪しい程に出来が悪かった
地方局の深夜番組か?と思う程に安っぽい

ナレーション、謎の人選が目立つゲスト、舞台じみたヘタクソ演技の再現ドラマ、露骨に作り物な映像、ありがちな心霊演出、出来事やキーワードのちぐはぐさ…
挙げたらキリがないほどダメな部分ばかりが目立つし映画館で観ていたらブチギレるか寝る以外の選択肢が無いレベル
悪ふざけするならせめてもっと突っ走って欲しい

角さんのイメージビデオとして観る分にはこの出来でも良いのかもしれない(明らかにアイドル売りに自覚的な展開が多少見られたし)
とはいえ82分と短めの尺にも関わらず終始冗長で驚く様な展開も無ければ光る部分のある演出もない
コックリさんを軸に調査を進める時点で酷いというのはあるにしてもストーリーもあって無い様な物
まぁYouTubeで30分くらいの尺で動画として上がってるとかならギリ許容範囲なのかなぁ…という感じ

辛うじて褒められるポイントは稽古場に仕掛けがないか検証するパート
マジシャン、元警察のカメラマン、不動産屋、元内装業者と多角的に分析を試みるという発想は悪くなかった
じゃあそれが展開や描写として面白いのか?というとまた別の話ではあるけど…w

ただこれは結局、題材である稽古場の怪奇現象をネタとして提示して「これはガチです!」と延々と視聴者を説得しているだけの内容が終始続くという本作最大のダメな部分の1つにもなってしまっている
なので実質褒める所は皆無と言って良いかもしれない

こんな駄作を観て延々とレビューを書き連ねているこの無益な時間さえ嫌になるほど退屈な時間だったのは言うまでもない
にも関わらず続編が製作されているという…
個人的には続編ではいっそ角さんのアイドル売りを全開にして怖がる姿や果敢に挑む姿、饒舌な語りをどう可愛く見せるかに焦点を絞ってしまった方が良いんじゃないかと思う
それなら面白くはなくても少しはマシになるかと…

まぁ時間をドブに捨てたくなければ観なくて良い作品ですね…
スコアはこれでも角さんに免じてオマケ
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