ひゅうどんこ

家族のひゅうどんこのレビュー・感想・評価

家族(1970年製作の映画)
3.9
 家庭や家族を取り巻く映画は多いですが、にっぽんの家族とは?、と問われたら、代表格に挙げれる作品じゃないでしょうか。

 はるばる長崎から北海道までの或る一家の移住(移住っていうのもこの辺りまでの時代柄ですかねぇ)をつづった旅、、、ん~旅というより旅路ですね。私のイメージからすると、旅だと移動、旅路だと出逢いや別れのドラマを含む感じなので、明らかに旅路の物語です。だって、新たな出発をするまでの悲しい犠牲が大き過ぎますわ。

 公開当時の時代考察といった面から見ても、別の映画評でも書いてる通り、リアルな様子を知ることが出来ます。

 山田洋次のポリシーに賛同出来ない部分もありますが、にっぽんの家族を真正面から捉えた彼の作品が私は好きです。